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画廊シェーネ 奧田 聰の
『たまさか よもやま考』
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★2017年8月17日

シェーネの庭 夏 「どうしても気になるその姿」



昨日から、白い外壁に「アブラゼミ」が、
じっと動かず、固まったようにへばりついています。

最初、その姿に気付いた時は、
特別気にも止めなかったのです。
この庭では、2本の大きな柿の木の傍で生まれた
アブラゼミが次々と飛び交う姿を
目の当たりにするのは夏の終わりが近づく
毎年の季節の挨拶のようなもので、
ことさらのことでは無いからです。

然るに、当のアブラゼミは、今日も降りしきる霧雨の中で、
じっと息を潜むように、ツル性植物をを誘引するために張った
針金の線の中にわずかに頭を入れて、
白い外壁に張り付くようにピッタリ躰を寄せているのです。
時間をおいて、夕方まで何度見てみても、
同じ姿勢で固まっているのです。
カメラのフラッシュにもピクリともしません。
近くに飾ってあるブロンズの少女のレリーフ像と
呼応するようにまるで、立体彫刻のように
景色を作っているのです。

ひっくり返して腹部を観察して
腹弁があるかどうか見なければ、
確かなことは、言えませんが、体躯がやや小さく見えるので
オスなのだろうと思われるのです?
しかし、オスならば、わずか10日ほどのこの世の命に
他の仲間達は、しきりに鳴いてメスを誘っているのに
鳴くこともせず、求愛行動をサボタージュしているようです。
「あんた!何故、交尾を拒否しているの?」と
問いかけたくなるのです!

大体において、一般的には、自分の身を鳥などの攻撃から
保護するためにも、茶色の幹にへばりついて、ゆっくり樹液を吸いながら、
「素敵なメスが鳴き声に誘われてやって来るのを
待ってるのが、普通でしょうが??!!・・・」
「それに、明らかにその存在が、天敵達に
ばれそうな白い壁に、なんで好んで
日がなへばりついているのさ???・・・」

???・・・色々考えていると、雨の日は、
たいてい囲碁を打っている手も止まり、今日は、
気になって、気になって、仕方ないのです!

まさか、「虫になってでも、いいから、一年に
何回かは、この庭に帰ってきてね!」と云って送った
もう二度と出会うことの無い極めて心優しかった友人・
カメムシや山野草、キノコなどを夢中に研究をしていた
U君が、お盆で化身して来ているのじゃないよね!」

昆虫の行動に詳しい方に、ぜひこのセミの正確な行動理由を
解明していただきたいのです!

2017年8月 毎日雨の連続記録を更新する蒸し暑い日々
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