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画廊シェーネの
『たまさか よもやま考』
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★2016年11月

‘’資本主義経済の岐路’’

日銀の黒田さんが、ついに任期中の物価2%上昇を諦め、先延ばしの敗北宣言をした。
財務省出の数ある日銀総裁の中でも極めて優秀で、期待の星でもあった
流石の黒田さんの「異次元の金融緩和」ですら、もはや、インドや中国をはじめとする
いわゆる今日の新興国などの国々の急速な経済鈍化、不安定な原油価格、金融市場の乱高下の中では効薄く、
なす術がもはやなくなってしまったのだ。
元々、市場に出回る金のジャブジャブ経済がもたらすものは、投機的傾向、金融市場の不安定化、
結果的に貧富の格差を生む要因になると懸念していた学者グループがいたが、
彼等とて、ここまで世界経済が落ち込むとは思っていなかったのでは無いだろうか?
こんな状況下でも安倍総理は、今だに「アベノミックスは、順調に推移している、、、」と、
ノー天気に答えているのが、私には、どうしても理解不能である。
自民党内で、この「まやかしの言葉」に恭順の意を示すばかりで、
異論を唱えるわけでもなく、誰も「安倍下ろし」もしない。ましてや、
総裁の任期延長を決議し、安倍政権の持続を図っていること自体もはや党内には
全く国と国民の行く末を憂える気骨が全く欠如している輩ばかりの烏合の集政党に成り下がったとしか思えない。
まあ、そうは言っても、資本主義経済下の成長戦略は、一個人の才覚だけで、
国を富ませることは至難の技であることは明白であるが、言葉巧みに選択する技術だけは、
どうやら天賦の才能を付与されている安倍総理に代わる叡智ある政治家が自民党内には誕生して居ないことを、
自民党員及びその支持者達は憂えるべきである!

翻って、経済学に精通する優秀な専門家が多ければ、はたして、国や人々が豊かになるのかと言えば、
必ずしもそうではないところが、悩みのタネでもある。
現に1969年に創設されたノーベル経済学賞の受賞者達は、ほぼ米国の
優秀大学の研究者たちに集中し、この賞は、米国の為だけにあるような賞で、
私は、かねてより疑問視してきた。
何故なら、彼らを雇用している米国の多くの企業が必ずしも企業業績が良いわけでもなく、
従業員の満足度が高いわけでも無く、さらに言えば、世界人類への
貢献度が高いわけでも無いからだ。
色々考えてくると、19世紀の新古典派経済学から変転して来た資本主義経済学の市場主義原理というものが行き詰り、
如何にしても現在の地球環境を取り巻く世界の全ての事象に符合しなくなっており、
それこそ「もはや、異次元の経済制度を提唱出来る、
人智を超えた大天才の出現を待たなくては道は開けない」という岐路に
立たされているのかも知れないと強く感じるのである。


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