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平澤 重信 1988年個展
画廊シェーネでの初個展
ご挨拶
The Greeting to The Exhibition


画廊シェーネ 店主 奥田 聰 敬白
Galerie Schoene OKUDA Satoshi





新作ドローイング展
“見えるもの・私の12ヶ月”(1988年 10/10〜23)

平澤 重信、今年40歳になる作家である。ここ2〜3年の自由美術協会展での
「コンポジション」のテーマによる彼の作品を見ていると、ブリューゲルやボッシュの 
風俗画にも通じる一種の社会風刺的ユーモア感覚に溢れた現代の知性というものを
感じさせてくれて嬉しく思っていた・
その平澤が今回、水彩、ガッシュ、パステル、ぺんなどを使っって、
12ヶ月シリーズのドローイングの新作を発表する。

いつも言えることだが、彼の作品には作家が選び採った人物なり、動物なり、静物なりの
相互関係が決して互いに脈絡を保っているわけでは無く、各々が平澤の気の向くまま
描かれた画面の場所が各々の居場所といった風で、一見幼児達の描くそれに似て、乱雑な
画面に見える。しかしそれでいて(或いはそれゆえに?)どこか全体として観るものに
ゆったりとした気分や「のほほんとした」精神の有様を喚起させてくれる。

今回の作品群も、ともすると抽象的な色彩の構成に目が奪われそうになるが、よく注意して
見てみると、ペンで描いた点景の生物達があちこちに息づき、季節の中を気楽に
誰にも煩わされることなく過ごす呈で、自然の持つ色彩や形からヒントを得てはいても
その造形は、決してそのものを写し取った儘に放置されること無く、平澤という人間が
そっくり等身大で介在していて実にユーモラスなのである。いわゆる模範生の解答のような
味も素っ気も無い陳腐な技巧とは、対極とも言うべき縁遠いところにあり、素朴に
観る側を包み込んでしまう処が、この画家の尋常でない魅力横溢な点であろうと思う。

ぜひこの機会に、ご高覧ご意見賜りますようご案内かたがたご挨拶申し上げます。

                               
1988年10月 展覧会に向けてのご挨拶
(一部訂正補足)
   
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