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フリードリッヒ・メクセペル (1936-)
Friedrich Meckseper

1989年10月10日~25日「F・メクセペル個展」

「寡黙な像に陰喩するもの!」
ご挨拶文


ご承知のように芸術家村ヴォルプスヴェーデの閑村に暮らす
メクセペルは、まれに動物をテーマにしたものも描きますが
彼の描く対象物は、本来、そのもの自体が生命を宿し
時の経過と共に、有機的な変遷を遂げていく
という性質のものは殆ど無く、
人間が働きかけることにより、機能という生命の息吹が始まり、
その役割を果たしながら、やがて、自然のままに放置されていく間に
無機的な変化(物理的、化学的に)を何度かくり返し、
いつしか、その機能を終え、外観そのものも変わるという性質のものに
焦点を合わせているということに、注視する必要があります。
対象物そのものは、単なる人間のひとつの生活上の
便利な機能器具であったり、道具に過ぎない様なものなのです。

この道具に過ぎない様な、ごく日常的に我々の周りに存在する
建物や家具とか、ぜんまい、重り、時計、ものさし、はかり等々の
機械も、メクセペルがそれぞれ組み合わせて描くと
そのものの機能とは別のシグナルを我々に送信してくるのです。
ある種のメッセージを伝える暗示的な記号となって
モールス信号の様に秘かに打電して来るのです。
しかもそこには確実に、ひとつのメロディとハーモニーがあり
決して冗舌にせわしく語るということがありません。
もう何世紀もの間何ひとつ、変わることが無かったかのように
規則正しく寡黙で威厳のある普遍的な旋律を
奏でてみせるところが、メクセペル作品の
不思議な魅力であると感じるのは、私一人では無いでしょう。

今展覧会では、大変貴重な初期のぜんまいをモチーフにした、
モノタイプ(1点限定)の銅版画を含め
全部で10数点の作家の代表的な作品を紹介します。
おそらく今後彼は、今世紀の重要な版画家として
位置付けられる日が遠くないうちに来ると思われますが、
今度の展覧会が、年に2~3点しか制作しない
寡作作家の真骨頂を知るひとつの良い機会に
なることを願って止みません。




                         画廊シェーネ 店主      奥田 聰
                              (一部原文を修正)


この作家の作品の紹介棚 (この棚では、販売可能な作品も一部ございます)


「ABCD」 銅版画


「Atelier」 銅版画


「Drei Kilometer」 銅版画


「Morser」銅版画



「Stillben」銅版画


「Tisch」銅版画

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